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哀れむほど弱く無益な愚者達へ
地平線の向こう側
続くこの町は世界と呼ばれた
愛も夢もなにもかも
ここに全てある
全て見つけられるとさ
人が人へ智を伝え
育つこの町は楽園と呼ばれた
できないことなどないと
逆上せあがるほど
肥えた無知の群れ
哀れむほど弱く無益な愚者達へ
変われぬ者もがく故に明日は「」
青紫の花とそびえ立つ楼閣は
轟く雷鳴に崩れゆく
(砂と消えた)
仮初めのまほろばで
溺れる泥人形
愛する人の声もかき消え
暗い石の迷宮に
伸びるこの壁は世界と呼ばれた
出口のない箱庭で
天を睨んで地を踏みしめた
空を翔けるための翼の欠片たちを
拾い集め固める
「代償の知恵」で
業が作り出した牢獄を
飛び立ち抜け出す
哀れむほど弱く無益な愚者達へ
変われぬ者もがく故に明日は「」
青紫の花と風を切る両翼は
照りつける陽光に灼かれる
(灰と消えた)
仮初めのまほろばで
落ちゆく泥人形
愛する人の声もかき消え
手を噛む飼い犬こしらえた
そんなことしたのおい誰だ
押しかけ野蛮な取り立てか?
問答無用のお仕置きだ
子の粗相はただ親のしつけのし損ない
これが育てられた私たちの人となり
思い上がってるのはどちら?
思い上がってるのはどちら?
この場所はあなたの遊び場?
小さく不揃いな箱庭
また気に食わなきゃ次はこの街に矛先?
ノアみたいに面舵きるなんてお断り
青紫の花と
繰り返す罪と罰 刹那の楽土の果て
栄えたとてやがて塵と散る
(夢の彼方)
仮初めのまほろばで
朽ちゆく泥人形
愛する人の声もかき消え